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集客効果の高いチラシ制作とは? 消費者を惹き付けるデザインのコツ

新聞の折込や街頭配布など、チラシを良く目にすることと思われます。古くからの宣伝手段ですが、インターネットがここまで普及しても、いまだにある分野では高い宣伝効果があると言われています。

お店が商品やサービスの販促手段として用いるチラシは、お客さんの目に留まることが最大の目的です。それでは人目を惹くチラシの配布方法やデザインとはどんなものなのでしょう? せっかくの広告費を無駄にしないチラシの効果的な活用ポイントを専門家にお聞きしました。

専門家:中里 遭  氏(株式会社サイバーネット 営業本部 クリエイティブ部 部長)

デザイン系大学卒業後、印刷会社であるサイバーネットに入社。DTPの知識を学び、グラフィックデザインで紙媒体をメインに制作。現在は顧客ニーズに合わせ、CIやSP、WEB関連など幅広い媒体で制作をしています。また、販促物だけでなくプロスポーツ系のグッズ制作などでデザインしています。

サイバーネット  クリエイティブサイト

チラシ集客のポイント

「身近なお客さんの集客に、リアルなメッセージを届けたいならチラシがベスト!」

チラシとは、古くは江戸時代の瓦版にルーツを持つと言われる由緒正しい宣伝方法のひとつです。手にとって見やすい大きさの紙に、言いたいこと伝えたいことを文字や絵にして印刷し、家の間口に放り込んだり、街頭で配ったりします。

ここで大切なのは、チラシは1枚につき1人(一軒)という個々人へのダイレクトメッセージであり、手にとって見る・読むことで相手の心に親近感を抱かせられるということです。人間、自分が手にしたものは、安心して受け入れられるのです。チラシで大切なのは、あなたのメッセージが素直に相手に届くということなのです。

その点、テレビやネットは、残念ながら受像機越しのメッセージなのでリアル感ではチラシに劣りますし、「あなたのために」といった特別感も薄くなります。その分、1分間で100万人以上にメッセージングできるといったメリットがあります。

つまりチラシの得意分野は、お客さんの身近で良いこと、素敵なことを、リアルにメッセージングできることです。だから「来週日曜、午前9時、焼きたてクロワッサンを大サービス、駅前に手作りパン屋『クロワ堂』誕生」「60分で凝った体がスッキリ! 市役所隣のフィットネスジム『フィッツ』誕生。新規会員半額セール実施中」といった、お客さんが手を伸ばせば届きそうな情報を届けたいならチラシに勝るものはありません。

どこにチラシを展開する?

「5000〜10000部からスタート、配布したい地域を想定して業者に相談しよう」

このようにチラシは、あなたの商売本拠地の近隣を軸として宣伝するのに適しています。では、この1枚1枚の物理的な媒体をどうやって、お客さんに届ければ良いのでしょう?

具体的には、1)新聞 2)ポスティング 3)街頭配布 4)協力店舗の店頭に設置、といった方法が考えられます。

その費用感ですが場所に大きく左右されます。SUUMOの2020住みたい街ランキング1位の横浜を例にすると、A4サイズ1枚、最低部数5000〜10000部、配布費用が新聞折込:5円〜、ポスティング:2円〜程度です(印刷費別)。

たいへんざっくりした数字ですが印刷費込みで、10〜20万円/1回、10000部といった感じでしょう。ポスティングのほうが若干配布費用は安いのですが、チラシお断りのマンションが多い、クレームが来ることがあるといったデメリットがあるのは要注意です。新聞折込の場合は、このようなことはありません。

ポスティングも新聞折込も得意とする地域があります。できれば配布したい地域を想定して、それぞれの業者に相談してみましょう。「このへんは高齢者が多い」「若い人向けなら○○団地」といった配布のプロならではの地域情報を教えてくれるかもしれません。

街頭配布で一番量を配れるのは、やはり駅前などの人の流れがあるところです。

ちなみにチラシの業界では、一般的な反響率は0.1〜0.3%と言われています。つまり10000部配って、行動につながるのは10〜30人ということです。この数字から、求めるお客さんの数や予算などから配布数を想定してみましょう。もちろん、チラシの内容や提供する特典によってはこの数字は大きく異なります。あくまで目安とお考えください。

ただチラシの良いところは、「気になるサービスや特典は、お客さんが保管しておくことがある」です。これがネットやテレビの宣伝では、わざわざメモる人は少ないでしょう。「半額特典」などをつけておくと、「とりあえず財布に入れておこう」というお客さんはいるのです。ですからチラシはオールドな方法ではありますが、そのサービスが気になる人の手元で生き残る可能性が高いのです。

チラシに盛り込む内容

「『誰に何を、どのように』を忘れずに! メッセージの骨格を考えましょう」。配る地域や枚数も決まったら、なにをメッセージすれば良いかを考えましょう。これは良く言われていることですが、「誰が」「何を」「どんなふうに」提供するかをキチンとメッセージすることが大切です。

下の画像は、サイバーネットが展示会での配布目的に作成した、オンライン名刺交換サービスのチラシの例です。中里氏に、「誰が」「何を」「どんなふうに」作成したかを聞いてみました。

「誰が」

デジタル印刷会社を得意とするサイバーネットが

「何を」

オンラインで名刺交換ができるサービスを

「どんなふうに」

紙の名刺印刷発注システムに登録した名刺データをもとに、オンライン上の会議やセミナーの場でも名刺交換ができるサービスを提供。展示会に出展してリモートワークを推奨している企業の管理系部門や、企業で名刺の発注管理をしている部門に向けてアピール。

「オンライン名刺サービスということをわかりやすく伝えるために、ビジネスパーソンがスマホやPCで名刺交換しているようなイメージを載せています。『名刺交換』『URL発行』『随時機能拡張』など、ポイントとなる要素は端的にまとめてみました」(中里氏)

新しい日常の名刺交換ツールとして、利用する人がサービスをイメージしやすい見た目と内容になっていますね。

では、ほかの業態のチラシの内容についても「誰が」「何を」「どんなふうに」という観点から考えてみましょう。

例えばフィットネスクラブなら、

「駅チカのフィットネスクラブX」が「最新マシンによる筋トレ」を「初心者でも無理なく始められるプログラムを格安」にご用意しました。

学習塾なら、

「生徒2人に先生1人の余裕がうれしい○○学校そばの学習塾Y」が「偏差値をあと10アップしたいお子様に向けた特別プランをご用意」し「週4回のマンツーマンタイムを用意」して、しっかりめんどうを見ます。

ドラッグストアなら、

「化粧品も家庭用洗剤も、お医者様の処方箋も対応の、ガード下ドラッグストアZ」が「週末ポイントアップキャンペーンを実施」し、「商品によってはいつもの5倍、8倍、10倍のポイント」をご用意して、皆様のご来店をお待ちしております。当社スマホアプリを当店でご登録いただければ、さらに500円の当店商品券をもれなくプレゼント!

さらに以下の5つがあれば、より効果を期待できるはずです。

1:イメージ写真

チラシのライバルはチラシです。特にスーパーなどのチラシは、特売品とその価格がドーンと表示されています。これらのチラシとの差別化にはイメージ写真が一番です。写真があれば、「スーパーのちらし」とは別物とスグにわかってもらえて、ポイされる確率が減ります。

2:活用事例

提供する商品、サービスによってはお客様の声が大切です。学習塾などでは、先輩の声を掲載できれば信頼感がグンと増えるでしょう。

3:信頼感を生む数字

「来客数」「メンバー数」「販売数」など、具体的な数値が示せる情報はぜひ掲載したいものです。

4:特典

「このチラシをご持参された方には…」といった特典はぜひ用意したいものです。

5:申込書・申し込み方法

郵送などで申し込みが可能なら、こちらも対応しておきましょう。オンラインであれば申し込みサイトのURLやメールアドレスを記載します。QRコードからでもアクセスできるようにすると親切です。

目立たせて行動してもらう方法

「これで良し! と思えたところから、もうワンステップ、がんばってみましょう」

いろいろなチラシ活用法をご紹介しましたが、ここでもう1度チラシの役割を考えてみましょう。最初に申し上げましたが、チラシの最大の目的は「お客さんの目に留まること」です。

今まで紹介したことを行うだけでもたいへんですが、せっかくの宣伝費を無駄にしないためにも、もうワンステップ、お客さんに近づく努力をしてみませんか?

そのためには、あなたが作るチラシには「新しさ」や「意外さ」があるでしょうか。「得する情報」「共感ポイント」「話題性」はどうでしょう。そして表現が「シンプルでわかりやすいか」を考えてみましょう。

これらはもうお客さんにもう1歩近づくための大切なポイントです。すべては無理でも、1つぐらいはこれらの要素を加えておきたいものです。飲食店なら「新しいメニュー」、塾なら「理科系向け最新学習メソッド」、フィットネスクラブなら「最新プロテインサーバー設置」といった展開があれば、お客さんも新しさを感じるでしょう。

「ご来店時に、ハーブティーご提供」「使い捨てマスク1枚プレゼント」「チラシのQRコードからポイント提供」など特典は用意できないか、考えてみたでしょうか。

キャッチコピーや宣伝文句については、ぜひ第三者に見てもらいましょう。「3秒で目を引けるか」がチラシの勝負どころと言われています。第三者には、ご自身のチラシも含め、複数枚のチラシを用意して選んでもらいましょう。首尾よく最初に手にしてもらえればOK、そうでなければ最初に選んだ別のチラシのどこが良かったか、ぜひ確認してください。

最後に、紙の質や色合いにも注意を払いましょう。やはり裏写りのしない厚手の紙は、それだけで信頼感を作ることができます。手に持った感触とはそれだけ大切なのです。色合いも普通は白地ですが、あえて色付きを使うのもインパクトを感じさせます。目的に合った写真が用意できないときは、色付きの紙に太い文字で大きくキャッチコピーを入れるだけで、差別化ができます。

自由にデザインできる食品ノベルティ「おかしプリント」をチラシに添えて

手にとってもらえて、さらに食べられる! 厚い信頼感を作れるのが「おかしプリント」です。

 

サイバーネット社においても、営業や展示会にも名刺がわりに活用されています。

「今まではお客様との商談のときに、硬くなり、話題作りがとても難しく感じていました。しかし自己紹介のツールを新たにハイチュウにしたことでインパクトがアップし、名前と顔を覚えてもらうようになりとても効果的でした。そのおかげでしょうか、商談を良い方向に進めるきっかけになったと思っております」(中里氏)

名刺がわりに「お菓子」を活用、活気ある営業や販促活動に役立てる

紙媒体であるチラシの宣伝効果についてご紹介しましたが、これはおかしプリントにも通じるものです。おかし包みに印刷されたメッセージは、手にしてもらったときから、お客さんのハートに素直にメッセージが届くはずです。

さらにおかしプリントは「食べられる!」。だから、おいしい味の記憶と共に長い期間にわたって信頼感をお客さんに持ってもらえます。

森永製菓と東京大学との共同研究によって、オリジナルのお菓子が〝記憶に残る〟〝会話が弾む〟という効果があることがわかりました。

研究結果

詳しい効果については、東京大学大学院薬学系研究科の池谷 裕二教授のインタビューをご参照ください。

東京大学薬学部との研究でわかった、展示会や営業、社内イベントなどのコミュニケーションに「おかしプリント」が有効な理由

チラシに添えて、ノベルティとして「おかしプリント」をお渡しすれば、お客さんへの宣伝効果はとても高くなるのではないでしょうか